HEROs AWARD 2017 - Sportsmanship for the future

HEROs AWARD

飯沼 誠司

ATHLETE SAVE JAPAN いのちの教室

PROJECT OVERVIEW

競技の枠を越えたアスリートによる「いのちの教室」の実施を通じ「一次救命の知識と技術」、「いのちの大切さ」を子どもたちに伝える。
スポーツ中の事故や事故防止に向けたアクション事例をアーカイブし、同じ事故を繰り返さないよう啓発する。

プロジェクト名
ATHLETE SAVE JAPAN いのちの教室
取り組む社会課題
AEDの普及率は世界トップクラスだが、心臓が原因で救急搬送された方でみると、目撃があった場合で、市民の応急処置が実施された56.1%の中でもAEDは4.7%しか利用されていない。(674件/25,569件)
日本は、世界でも人口に対するAED設置台数がトップクラスだが、使える人・使おうとする人が少ない。また胸骨圧迫などの蘇生術の訓練も充分ではないため、助かる命が救えていなかったり、蘇生までの時間がかかることで、命は助かっても社会復帰できない割合が多い。
目標/ミッション
安全なスポーツ環境の実現を、2020年に向けて解決すべき社会課題と位置付け、注目を集めるスポーツ中の心停止事故にフォーカスすること、またアスリートが先頭に立って子どもたちにAEDや蘇生術を伝えることで、親にも伝えることができ、一次救命の輪を広げる。
一次救命の輪を広げていくことで、助けられる命を救う。
活動開始時期
2015年~(継続中)
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COMMENTS

間野 義之
早稲田大学スポーツ科学学術院教授 博士(スポーツ科学)
ライフセーバーとして水難事故防止の第一線に立ち続ける中で救えなかった命への悔しさが、本活動の原点にありストーリーが明確となっている。
様々な競技のアスリートが賛同しており、いのちの教室の開催実績も評価できる。
また、45 分間の授業で子ども達が救命に自信をつけることは大きな成果である。
今後より多くの学校の授業に取り入れることができる可能性が非常に高いことや、スポーツと AED 普及活動の関連が強いことからこの活動を高く評価するものである。
井上 康生
柔道/東海大学 体育学部武道学科准教授
近年、AEDは街中でも多く目にするようになり、珍しいものではなくなりました。
しかし、いざという時に自信を持って使える人はほとんどいないと思います。正直、私もその一人だと思います。
誰にでも救える命がそこにはあること、その人の行動が目の前の命を救えること。それをアスリートが先頭になって、未来を担う子どもたちに学んでもらう。何よりも尊い活動であると私は思います。
飯沼さんの活動に私は心を打たれました。
飯沼 誠司
この度、私が代表を務めるアスリートセーブジャパン(ATHLETE SAVE JAPAN: ASJ)が、HEROs AWARDという栄ある賞を受賞することができ、非常に感慨深い気持ちです。賞をいただけたこともさることながら、課題解決に向けた活動を一歩ずつでしか社会に広げられない私達のような団体を認識いただいていたことや、関係機関、ASJアスリート等のこれまでの地道な努力を評価していただけたことに、感動が込み上げてきました。
ASJが解決に向けて取り組んでいる社会的課題の一つに「心臓突然死」の問題があります。「心臓突然死」は、年間7万人を超えております。この問題の解決のためには、その場にいる人の助けが、何にもまして重要であり、AEDの使用や胸骨圧迫は、誰でもできる「難しくないこと」だということを、いかに「簡単に」「多くの」方に伝えていくかが大きな課題となっております。
ASJは、理念に共感してくれたASJアスリートの力を借りながら、設立以来、「いのちの教室」を開催し、AEDの使用方法や胸骨圧迫の方法の普及・啓発活動を行ってきました。アスリートの発信力、説得力といったパワーは、特に子ども達に大きなインパクトとなって伝わります。また、アスリート自身が発信することによって、スポーツ界における安全の普及・啓発に大きな流れができると信じております。
私は、ライフセービングの活動を通して伝えてきたことを、現在はフィールドを広げて、競技やスポーツという枠を超えて普及したいと考えています。そのために、ASJは、今後も「Athletes save athletes.」(アスリート同士で共に助けあう)・「Athletes save Japan.」 (アスリートが日本を救う)というコンセプトのもと、アスリートがその価値を社会に還元できる場を提供していきたいと思います。
最後に、これまでご支援をいただいた協賛各社その他の関係機関、ASJアスリート等の関係者に改めて感謝申し上げます。
1974年生まれ、早稲田大学大学院卒。
日本人初のワールドシリーズとプロ契約を成し遂げたライフセーバー、ウォーターマン。
国内、外におけるライフセーバーの知名度・地位向上や次世代ライフセーバーの育成指導を行う。
2015年にアスリートセーブジャパンを設立し、東京オリンピック・パラリンピック事業及びCSR推進活動の一環として全国の各小中学校を回り、「スポーツ中の突然死ゼロ」を目標に掲げ、AEDの使用方法や心肺蘇生を授業に導入した「いのちの教室」の活動に邁進する。